味と素材へのこだわりで愛され続けるうどん店
(元禄うどん 高城本店)
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平日の午前11時、開店と同時にやってくるお客さんで、あっという間に店内は大賑わい。大分市日吉町にある『元禄うどん』は、昭和48年の創業当時から地元に愛され続ける人気店です。店内は昔ながらの内装で、気取らず落ち着ける空間。うどん・そばを中心としたメニューはどれもリーズナブルで種類も豊富、そのうえボリューム満点です。

味の決め手となるだし汁の原料、昆布は数種類をブレンドして使用。削り節は、まず原料の乾物を仕入れ、苦みや臭みの原因となる内臓・血合いを取り除き、蒸してから干し、削って使用するという手間のかけようです。削り節だけでも4種類、昆布も数種類をブレンドしています。原料は産地が同じでもその年によって味が変わるため、経験をもとに微調整を重ね、味の変化がないようにしています。素材と味へのこだわりは、開業当初からブレることがありません。うどん・そばともに自家製で、だし以外のすべての具材も厳選されています。

ストイックなまでに味にこだわる『元禄うどん』で、人気のメニュー「味鶏うどん」。コリコリした歯ごたえある鶏肉と、焼目のついたネギが香ばしいうどんです。噛むほどに旨味がにじみ出す鶏肉に黒コショウのパンチが効いており、コシがありむっちりしたうどんとの相性は抜群。だし汁は一滴残さず飲み干してしまう澄んだ味です。

冬に人気の「鍋焼きうどん」はボリューム満点。大きくてサックサクのえび天、少し甘く味付けされた自家製の肉厚しいたけ、牛肉、たまご、春菊、たっぷりのねぎで、お腹も心も大満足のメニューです。

先代の店を引き継ぎ、営業を続けるのは、店長の長田崇司(しゅうじ)さん。お父さんが脱サラし始めたうどん店で、だしや麺を作る姿を見て育ちました。中・高校時代は週末に店を手伝い、「そのうち店を継ぐんだろうな」という考えがあったと言います。どのみち修行するなら早い方がよいと決断し、大学卒業後すぐ店に入りました。
「一生懸命作らせてもらってます。食べたことのない方も、ぜひ一回食べてみてもらえたら嬉しいです」
そういって、シャイな笑顔をみせてくれた。45年以上も愛されるお店には、揺るぎない味と、うどん作りに向き合う店主のひたむきな姿勢、美味しいものを届けたいという気持ちがありました。
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profile

元禄うどん 高城本店
長田崇司氏
【元禄うどん 高城本店】
■場所 大分県大分市日吉町17-35
※地図
tel:097-556-0704
■営業時間
11:00〜15:00/17:00〜21:30(L.O.21:00
■休日 水曜日(祝日の場合は営業)