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こんにちは、手島繁と申します。
大分みらい信用金庫では企業サポート部に所属し、仕事、音楽活動に全力で取り組んでおります。
日常生活の中で感じる事柄、情報などを自分なりの文章にしてお届けしますのでお楽しみに。

筆者は熱烈なビートルズファンである。中学生の時「赤盤」「青盤」と呼ばれるベストアルバムを聞いて育った。一説によると、ビートルズのメンバーだったジョージハリスンの選曲によるものらしいが、上手くヒット曲を網羅しており、入門編としては文句なしの内容だと思う。
私はこの2種類のアルバムをいわゆるコンピレーションアルバムだと知らず、オリジナルアルバムだと思っていた。友人からカセットテープに吹き込んでもらったものでだから解説書などは読んでいないし、情報もないので仕方がない。だから、「抱きしめたい」は赤の5曲目、「愛こそはすべて」は青の7曲目という風に覚えてしまった。

ビートルズは1962年のデビューから1970年の解散まで13枚の公式アルバムをリリースしている(CD化により公式アルバムとして認定された「マジカル・ミステリー・ツアー」を含む)。
8年弱という短い期間で、主にアルバムを通じて多くの名曲を世に出したが、それぞれのアルバムごとに制作時のアイデア、音楽技術、メンバーの生活や嗜好、影響されたミュージシャンなどの状況があり、音楽性に反映されている。オリジナルアルバムそれぞれが、発売当時はメンバーにとって、ビートルズファンにとって、家族のような曲の集合体、同じような色をしているのである。

私はこの現実を高校生時代に少しずつ知り、小遣いを集めてはオリジナルアルバムごとに聞くようになった。赤盤、青盤に収録されている曲は宙で歌えるほど知っているが、他の曲は初めて聞くことになる。すると、同じアルバムの曲でも、全く違う印象で聞こえてくる。赤青に入っている曲はレギュラー、その他の曲は補欠……みたいな優劣が出来てしまっている。
例えば、アルバム「リボルバー」だと、タックスマンは×印、エリナーリグビーは○印、フォーノーワンは×印という風に、同じアルバムの曲に優劣が付いてしまい、フラットに聞けていないのである。「あー、私はオリジナルアルバムを楽しめていない。ベスト盤を知らない状態でオリジナルアルバムを体験したかった」という嘆かわしい想いが少なからずある。

CDが売れない時代だからか、昭和の時代のアーティストを中心にベスト物が続々とリリースされ、あまりベストアルバムを作らなかったユーミンも数種類のコンピレーション物がリリースされている。
しかし、ユーミンファンを自称する人と話しても、ベストアルバム収録曲しか聞いていない、ヒット曲しか知らないという人が多い。ベストアルバムは、誰かがその人の個人的な判断、評価で選曲しただけであり、敢えてオリジナルアルバムを聞くと、ベストに入っていなくとも自分独特の好みにピッタリの名曲に出会い、感動を味わえることがある。
上っ面だけ体験しても、なかなか本質にたどり着けないばかりか、逆に楽しめない結果となることがあるというお話。

profile

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手島繁(てしま・しげる)。大分みらい信用金庫企業サポート部部長。1962年生まれ、杵築市出身、大分市在住。大分鶴崎高校、福岡大学経済学部を卒業後、別府信用金庫(現・大分みらい信用金庫)へ入庫。営業店や本部勤務、大分県産業創造機構出向等を経て、鶴崎森町支店長、東大分支店長等を歴任の後、融資部副部長を経て現職。学生時代から楽器をたしなみ、バンドを結成、ドラムス、ピアノ、ギター、ボーカルまでをこなすマルチプレイヤー。特にドラムスの腕前は高く評価され、社会人ビッグバンド「スウィングエコーズジャズオーケストラ」、「Sunset Color」、「長谷部彰ピアノトリオ」等レギュラードラマーとして活躍中。毎月1回、西大分ブリックブロックでピアノ弾き語りライブ「手島ナイト」を開催している。
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スウィンゴエコーズジャズオーケストラ(所属ビッグバンド)
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