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感謝のメッセージを励みに、地域から必要とされる存在へ

「ピアノを習っていたので、高校生までは音楽の道に進みたかったんですよ。でも今は看護や介護のことなら、ウチに任せておけば安心という会社にしたいという思いでいっぱいです」

 明るくハツラツとした口調で話すのは、株式会社ヒューマン・トータルケアの迫田恵子代表取締役社長。東京の看護学校を卒業後、東京都老人医療センター(現・東京都健康長寿医療センター)へ勤務しながら、看護学校で講師を任されるまでの存在へ。しかし体調を崩してしまい、生まれ育った宇佐へ帰郷。回復後は地元病院で看護部長を任されていましたが、その手腕を認められ、福岡や北海道の病院の再建にも尽力したという異色のキャリアを持っています。
「看護の現場を経験して、ご高齢の患者様が退院した後の人生までケアしたいという思いが強くなってきました。そこから訪問看護を始めようと決心したのが、起業のきっかけです」
迫田社長が掲げた企業理念は「あなたの居場所であなたらしく」。そこには、病気や障がいがあっても、自分の居場所で生活したいという想いを看護・介護の側面からサポートするという決意が込められています。訪問看護ステーション「夢」からスタートした同社ですが、「利用者が安心して暮らすためには、いろんな事ができる会社にしたい」と、今では「ヘルパーステーション 心」、「家事代行サービス 結」、「居宅支援事業所 絆」、「共生型デイサービス 懐」と事業を拡大。まさしく社名のとおり「ヒューマン・トータルケア」を、そのまま体現した企業となっています。
迫田社長のホンキ度は、手がける事業の至るところで伝わってきます。たとえば「共生型デイサービス 懐」は、大分県で初めての「富山型」デイサービスを採用しています。従来の福祉サービスは、高齢者は高齢者介護施設、障がい者は障がい者施設、児童は保育所と対象者を限定したものでしたが、同社のデイサービスは、お互いの世代が交流することで“第二の我が家”としての雰囲気が生まれます。地域密着型スタイルでもあり、とりわけ高齢者の方々には大変喜ばれています。
「長らく人生を過ごしてきた方々が、この場に出会えてよかったと声を掛けられると、うれしくなってきます」
迫田社長の手元には、お礼のメッセージがたくさん届きます。そのなかのひとつ、巻物状の細長い半紙に書かれた絵手紙には、担当者に対する感謝の思いが綴られています。
「当社スタッフが抱く利用者への思いは、どこにも負けない。高い信頼を集めながら懸命に働く彼ら、彼女らの姿は、私にとって心の糧になっています」
少子高齢化社会において、ますます存在感が高まってきた看護・介護事業。同社の取り組みに注目が集まります。

profile

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株式会社 ヒューマン・トータルケア
代表取締役社長 迫田 恵子 氏
(宇佐中央支部会員)
大分県宇佐市大字別府16番地の5
※地図
URL http://www.human-totalcare.co.jp/