写真 : Facebookの公開グループ「大分まちなかコミュニティ」と個人のInstagramの最近の投稿写真

ネットを活用して生活を充実させる上で、SNSの活用は欠かせません。スマートフォンでいつでもどこでも情報発信ができる時代ですが、スマートにSNSを使いこなすのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

 特に悩ましいのが、「いつ、何を投稿するか」ということです。実際、私も投稿しようと思って書き留めた記事やメモ、写真の多くは、公開されないままになっています。投稿するタイミングや、記事を読む人への配慮を考えると、どうしても躊躇してしまうのです。投稿によって生じるメリットとデメリットを考慮し、さらにもう一考してから投稿ボタンを押しています。便利だからと安易に投稿してしまうことがトラブルにつながることもあるため、SNSでは投稿したいことの2割程度を実際に投稿するのが賢明かもしれません。

SNSからは、身近なエリアの出来事、インターネット上の有益な記事、地域で開催されるイベント情報、街の新しいスポットなど、生活に役立つ情報を手軽に得られます。また、自らも積極的に情報発信することで、有益な情報が得やすくなります。実際はインターネット検索だけでは、表面的で偏った情報しか得られないと感じることも多いでしょう。

私は普段、主にFacebookを利用しています。Facebookと連携しているInstagramも利用しており、以前はよく利用していたX(旧Twitter)での投稿はやめました。また、家族や親しい友人との連絡手段としてLINEを使っています。個人間の連絡用として活用していたメールは、各種サービスの受信連絡用に限定され、発信にはほとんど使わなくなりました。

Facebookの友達は約1000人ほどいますが、少し多すぎると感じています。実際に会ったことのない人とは友達にならないようにしていますが、それでも「この人はどこで会ったのだろう?」と考えてしまうことがあります。SNSで交流できるのは、100人から200人程度が適切かもしれません。1000人を超える友達がいるのは、営業職や政治家など、ごく一部の人に限られるのではないでしょうか。SNSに投稿された記事や写真を楽しむには、相手の背景や人となりを知っていることが大切だと思うからです。

SNSの便利な点は、個人同士の交流に加えて、仕事やお店の宣伝にも活用できることです。私も有益な情報を提供するインフルエンサーのアカウントやFacebookページを多数フォローしています。情報を発信する立場ではFacebookページやInstagramを活用することで、手軽に情報を発信できます。特に小規模なお店にとっては、スマートフォンを通して広告を手軽に届けられるのは大きなメリットです。

また、SNSでは特定の関心やテーマに沿ったグループを作ることもできます。私は大分市のまちなかの情報に特化したFacebookの公開グループ「大分まちなかコミュニティ」を主宰しており、街のイベントやお店の情報を発信しています。現在、3000人以上が参加しており、街の様々な情報を共有できる場となっています。

しかし、SNSは非常に便利な反面、悪意を持った人や、善意でも配慮に欠ける人も存在します。SNSをスマートに利用するために注意すべき点については次回の記事で取り上げてみようと思います。

profile

藤野 幸嗣
ふじの・ゆきつぐ:1953年生まれ、大分のまちなかに在住。散歩、自転車のポタリング、そしてネットの逍遙が好きです。
好奇心を旺盛に、スマホやネットを使いこなして楽しく暮らす、「大分はニューヨークよりも面白い」が信条。