写真 : 高齢者を狙った嘘の動画をみて、思わず「いいね!」をしてしまうのはトラブルの元です

スマートにネットを活用したい藤野です。
前回はSNSのメリットについてご紹介しましたが、SNSを活用することで情報収集や交流が活発になる一方、リスクも増大します。
「SNSにはくだらない情報が多い」
「偽情報をよく見かける」
「怪しいサイトに誘導される」といった声も耳にします。

SNSで問題のある情報に接する原因は、読んでいる記事やフォローしているアカウントの質に左右されます。
SNSは便利なツールですが、有益な情報を得るためには、良質な情報を発信するアカウントをフォローしておくことが重要です。
逆に、信頼性に欠ける情報やアクセス数稼ぎを目的としたアカウントは、フォローを解除することをおすすめします。そうしないと、SNSが役に立たない情報で溢れかえり、偽情報やデマに遭遇する可能性が高まります。

私がSNSを利用する際に最も注意しているのは、「フォロー先を厳選する」ことです。
ネットを活用すると、情報量とその経路も飛躍的に増加します。それに伴い、トラブルの元となる情報や関心が薄い情報も多く表示され、スマートフォンが「時間泥棒」と化してしまうことがあります。

SNSに限った話ではありませんが、悪意がなくとも、対応に時間をとられたりトラブルを持ち込んでくる人が少なからず存在します。

SNSでは、共通の関心を持つグループなどを通じて、見知らぬ人と出会う機会もあります。
しかし、私は実際に会ったことのない人とは、基本的にやり取りをしないようにしています。
たとえ知り合いであっても、「脇の甘いSNSの使い方をしている人」との交流は避けるべきです。
SNSで安易に友達を増やしている人、怪しいアカウントを多数フォローしている人、過剰に情報をシェアする人は要注意です。たとえその人が実際の知り合いであっても、フォローを外すことをおすすめします。

不適切な投稿や写真、動画がSNS経由で流れてくるのを防ぐために、フォローや友達を厳選し、有益な情報だけが届くように心がけることはとても大切です。

また、アカウントの「なりすまし」や「乗っ取り」にも注意が必要です。
有名人のなりすましアカウントは比較的見分けられると思いますが、フォロワー数の多いインフルエンサーのなりすましも存在します。なりすましアカウントは、本物のアカウントの投稿や写真などをコピーしているため、過去の投稿履歴や検索結果などを確認し、本物と比較することが重要です。

さらに、不用意なSNS利用をしている知り合いが、アカウントを乗っ取られているケースもあります。リンク付きのダイレクトメッセージが送られてきた場合は、たとえ友達からであっても注意が必要です。

高齢者の不安を煽るフェイク動画も存在します。内容は根拠のないものばかりですが、危機感を煽り、動画の視聴回数を増やして広告収入を得ることが目的です。

SNSの投稿を鵜呑みにせず、常に疑いの目を持つ姿勢はいまや不可欠と言えるでしょう。

profile

藤野 幸嗣
ふじの・ゆきつぐ:1953年生まれ、大分のまちなかに在住。散歩、自転車のポタリング、そしてネットの逍遙が好きです。
好奇心を旺盛に、スマホやネットを使いこなして楽しく暮らす、「大分はニューヨークよりも面白い」が信条。