地域に根ざしたスポーツ ビジネスの理想像に挑戦
 2002年の日韓共催のFIFAワールドカップ開催による日本国内でのサッカー熱の高まりと前後して、人気を高めたスポーツがフットサルです。
1チーム5人制で、前半・後半で各20分の試合時間、コートもサッカーの約9分の1の広さと屋根付き施設でプレーすることもでき、「気軽にボールを蹴れるスポーツ」として老若男女を問わず競技人口が増えました。2011年には競技人口が370万人(日本生産性本部『レジャー白書』より)を数えましたが、当時より減少してきたとはいえコロナ禍を乗り越え、最近は再び勢いを取り戻しつつあります。
大分県内でいち早くフットサル事業に取り組んだ株式会社フットサル大分2002では、創業者の森秀春氏から運営を一任されていた渡邊昭文氏が2024年3月に代表取締役社長へ就任しました。
幼少期からサッカーに打ち込んでいた渡邊社長は、地元サッカーチーム『HOYO大分(現・ヴェルスパ大分)』でトップ下の選手としてプレーしており、引退後は縁あって2011年にフットサル大分2002へ入社しました。入社後は、多くの方との出会いを通じて磨かれたコミュニケーション能力を生かしながら、自分自身への怒りや苛立ちを反骨精神へと変え、現状を打破しようと行動しました。逆境を乗り越える強い意志が功を奏し、やがて同社の屋台骨を支える存在となるほどの手腕を発揮しました。
「厳しかったコロナ禍を乗り越えた後の社長就任であり、感謝の気持ちも込めて様々な変革に挑戦してきました。老朽化した各種設備のリフレッシュ、利用者サービスの向上を軸に、あらゆる角度から各種事業を見直しています。フットサル大分2002が“日本一のスポーツ総合型施設”と呼ばれる存在になることを目指しています!」
この言葉どおり、渡邊社長はハード面、ソフト面に関わらず、次々と改革に着手しています。  なかでも就任前から打ち出していた「全天候型スポーツ施設であることを活かし、フットサルだけに固執せず、あらゆるスポーツやイベントに使ってもらいたい」という方針は、施設利用者の拡大に大きく貢献しました。幼稚園の園庭としての開放や、高齢者で賑わうグランドゴルフ大会の開催、「子ども体力測定」「ランニングバイクレース」といった新しい切り口のスポーツイベントの実施、さらには地元イベント「わさだ秋まつり」等の開催など、取り組んだ事業は多岐にわたります。通常のフットサル大会も趣向を凝らした企画やサービスを盛り込むことで登録チームを増やし、現在は80チームを越えるまでに至っています。
「子ども、高齢者、障がい者の方々にスポーツの楽しさを広めることを目的にしたNPO法人『サウージワサダスポーツクラブ』も設立し、理事長を務めています。フットサル大分2002がスポーツを通じて交流できる場になることで、多くの方が幸せを感じる“場所”にしたい」
渡邊社長が描く明確なビジョンは、多くのスポーツファンを着実に増やしています。

profile

株式会社 フットサル大分2002
代表取締役社長 渡邊 昭文 氏
(南大分支部会員企業)
【株式会社 フットサル大分2002】
大分県大分市田尻479
※地図
tel:097-541-6446
URL https://futsal-oita-2002.com
YouTube https://www.youtube.com/@FUTSALOITA2002-y4z