地元のお客さまと共に育てた 美味しさあふれる魔法の果実
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中津市中心部から桜の名所で有名な大貞公園へと向かう道すがら、早朝7時から賑わうお店が目に止まります。
店名は『魔法の樹』。店内に入ると、石窯で焼いたばかりの天然酵母パンの芳ばしい香りが漂ってきます。円柱型の「メープルラウンド食パン」や「牛肉ゴロゴロカレーパン」「八面山あんぱん」「I LOVE コロネ」等、名前を聞いただけでも楽しくなってきます。さらにスイーツ好きの胸をときめかすのは、店内の半分を占めるケーキショップ。ショーウインドーには鮮度の高いフルーツを贅沢に使ったケーキが華やかに並び、焼き菓子等の贈答品コーナーもあります。
株式会社魔法の樹は、松原曻治代表取締役社長が、昭和63年に営業マンからの脱サラで創業。平成24年オープンの福沢通り店も含め、中津市民にはおなじみの店として定着しています。
「創業当初はパンとケーキだけでなく大福など和菓子も販売していました。いわば昔ながらの“お菓子屋さん”として、地元のお客さまに親しまれる存在となってました」(松原武取締役副社長)
それにしてもパンとケーキを含めて、多彩な商品数には驚かされます。その数を尋ねると、なんとパンは約100種類以上、ケーキも約50種類にも及ぶといいます。
「当店はパンを販売しているため、固定客が8割を占めており、なかには毎日来られるお客様もいらっしゃいます。ですから、いつも新鮮な気持ちで足を運んでいただけたらと、季節にあわせた商品を随時企画しているのです」
厳選した素材と安心・安全・鮮度にこだわり抜いた美味しさへの情熱を、新商品の開発に注ぎ続けてきた結果が、今日の豊富な商品ラインナップに表れているのです。
同社が最近、力を入れている開発商品は、日持ちのするお菓子。手みやげや贈答品として使っていただければ『魔法の樹』の味を広く知ってもらえるほか、賞味期限が短い生ものに比べてロスが少ないというメリットもあります。なかでも注目が『ペシェドール』と『天使の涙』です。
「製菓技術のなかで味覚をあわせるのが難しいとされるのが、牛乳と果実の組み合わせです。当社ではフランスの冷菓・ブラマンジェの製法を応用して、まろやかさと酸味のハーモニーが楽しめるプディング『ペシェドール』を開発しました。もうひとつの『天使の涙』は加熱殺菌しても、ほどよい柔らかさの粒ゼリーとなる特殊技術を反映させたもの。いずれも製法特許を出願中です」
早くも有名百貨店のバイヤーから引き合いも来ているそうですが、当面は店頭売りで様子を見ながら生産体制を整えていく計画。「お客さまが育ててくれた」と松原副社長は謙虚に語ります。
魔法の樹から産まれる果実たちは、まだまだ美味しさを増していきそうです。
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profile

株式会社
魔法の樹
(中津北央支部会員)
代表取締役社長
松原 曻治 氏
取締役副社長
松原 武 氏
本店 大分県中津市大貞354-4 ※地図 TEL.0979-32-5636
福沢通り店 大分県中津市島田771-1 ※地図 TEL.0979-22-5000
URL http://www.mahounoki.jp/