写真 : スマホで使うGmailアプリ、受信したメールを自動的に振り分けてくれます。Gmailによって迷惑メールと判断された受信メールの一覧、よく使われているサービスが発信元として表示されていますが、すべて偽物です。

スマートな生活を追求する藤野です。
私は、その場でリアルタイムな対応が求められる電話が昔から苦手でした。ひと呼吸置いてから返信できるメールやメッセージでのやり取りこそ、スマートだと感じています。この感覚は、電話が苦手な現代の若者と共通するかもしれません。

かつて、仕事では「インターネットスタイル」のメールでプロジェクトを進めていました。しかし、SNSの普及により、現在では個人間のやり取りでメールを使う機会は減り、多くの知り合いとはLINEやSNSのメッセージ機能で連絡を取るようになりました。

それでも、様々なニュースサービスや加入しているオンラインサービス、アプリなどから、メンバー向けの配信メールが毎日数十通届きます。今でもメールは、有益な情報を得るための重要な手段です。また、所属している様々な社会的な団体の連絡も、ほとんどがメールで届きます。最近では、金融サービスにおけるセキュリティ強化のための「二段階認証」の確認手段としてメール受信が必須となるケースも増えており、インターネットを活用する上でメールは欠かせないツールとなっています。

しかし、便利なメールだからこそ、困った側面もあります。それは、必要なメールと同じくらい、連日数十通も届く「フィッシング詐欺」メールの存在です。クレジットカード会社、銀行、証券会社、配送サービス、Amazon、さらには国税庁など、誰もが利用するであろう著名なサービスを装った偽メールが大量に届きます。これらの大半は、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、個人情報やパスワードを盗み取ろうとするものです。

こうした詐欺メールを効率的に「迷惑メール」フォルダに振り分けてくれるのが、Googleが提供する「Gmail」です。「Gmail」の「迷惑メール」フィルターは非常に優秀で、ほとんどの詐欺メールを自動的に振り分けて、私たちの目に触れないようにしてくれます。

もちろん、この振り分けが完璧ではないため、たまに必要なメールが誤判定され「迷惑メール」フォルダに入ってしまうこともあります。そのため、定期的に確認することが大切です。また、「迷惑メール」フォルダを確認しておくことで、偽メールの最新の傾向を知ることもできます。

「Gmail」は無料でメールアドレスを発行してくれるだけでなく、日々受信する膨大なメールを、内容ごとに自動で効率よく振り分けてくれます。これにより、本当に確認したいメールが埋もれてしまうことを防ぎます。受信したメールの保存も提供されており、不要なメールを定期的に削除しておけば、過去十数年間のやり取りも保存できます。これは、自身の活動記録としても非常に役立っています。

ネットをスマートに活用するために不可欠なメールを、安全かつ効率的に使うためにも、ぜひ「Gmail」を使いこなしていただきたいと思います。

profile

藤野 幸嗣
ふじの・ゆきつぐ:1953年生まれ、大分のまちなかに在住。散歩、自転車のポタリング、そしてネットの逍遙が好きです。
好奇心を旺盛に、スマホやネットを使いこなして楽しく暮らす、「大分はニューヨークよりも面白い」が信条。