ミシュランガイドにも掲載された
自家製冷麺の味わい
(別府冷麺 一休の泪)
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柔らかな光が射し込む店内は、木の床と白い壁に包まれた、シンプルでシックな空間。まるでオシャレなカフェのようですが、ここで出てくるのは、コーヒーではなく冷麺。麺もスープも全てが手作りのこだわり冷麺の店は、九州横断道路沿いのビルの一角にありました。味の良さとともに『一休の泪』という不思議な店名も心に残る、別府冷麺の人気店。2018年7月発売の『ミシュランガイド 熊本・大分 2018特別版』のミシュランプレート部門で、冷麺カテゴリーで初めて掲載された名店でもあります。
当地に店を開いたのは今から2年ほど前のこと。以前は大分市内の商業施設で『自家製冷麺・温麺の店 一休』として営業していたので、ご存知のかたも多いのではないでしょうか。
「当店の冷麺は、祖父母が作ってくれた味が原点なんです」
こう話してくださったのは代表の本城美代子さん。別府冷麺は終戦後に満州から引き揚げてきた人たちによって伝えられた料理なのですが、本城さんの祖父が、まさにそのなかのお一人だったのです。
「満州から押出し製麺機を持ち帰った祖父は、大陸で覚えた冷麺の味で多くの人の心とお腹を満たしていたそうです。その後、祖父母は製麺所を営んでいたので、私も小さい頃から毎日のようにモチモチ冷麺を食べ、粉が身近にある環境で育ちました」
本城さんにとって、冷麺は思い出の詰まった特別な食べ物だったようです。
それ故に、冷麺作りも「効率」より「味の良さ」を最優先しているそうで、その日に使う量の麺やスープを早朝から毎日仕込んでいるといいます。店内の白壁が漆喰なのは、麺にとって快適な環境になるように壁全体で湿度を調整しているのだとか。麺のことを第一に考えて作った店が、偶然にオシャレに見えるのだと本城さんは笑います。
そんなこだわりの詰まった麺は、水を多く含んだ特製の多加水麺。モチモチとして艶とコシのある独特の食感と豊かな風味の麺に、枕崎のカツオ節やラウス昆布、牛骨をふんだんに使った旨みとコクの無添加和風スープがたっぷりと絡みます。
このままでも十分に美味しいのですが、そこに特製のカボスこしょうを加えると、さらに爽やかな味へと変化。一度に二種類のおいしさが楽しめます。さらに具材の牛肉はローストビーフのようにしっとりとした味わいで、キムチもスープに合うよう作られています。
他にも日本の味噌と韓国の味噌をブレンドして作る「温辛麺」、季節の野菜で仕上げる「七種の野菜冷麺」など、伝統の味を受け継ぐ一方で、新しい味を生み出すことも忘れません。
「別府冷麺の歴史は60年以上ですが、この歴史を100年続く味にして、次の世代へ引き継いでいきたい」
ミシュラン選定は、その長い道のりに続く通過点のひとつ。来るべき日を胸に、今日もこだわりの一杯を作り続けています。

※メイン写真は、手前右から時計回りに、別府冷麺(700円)、七種の野菜冷麺(850円)、鶏ねぎ温麺(850円)、温辛麺(850円)、とり天(500円)

別府冷麺 700円

別府冷麺 700円

温辛麺 850円

温辛麺 850円

贈り物にも喜ばれる別府冷麺(2人前)と、かぼすこしょう

テイクアウト可能な別府冷麺とかぼすこしょう

おしゃれな竹かごでラッピング

贈り物にはオシャレな竹かごでラッピングを

profile

■『別府冷麺 一休の泪』
本城美代子 代表
【別府冷麺 一休の泪】
■場所 別府市石垣西10丁目5-7 ウエスティンやまなみビル1F
※地図
tel:0977-25-3118
■営業時間
11:00~20:00(L.O.19:30)
※営業時間内でも麺やスープが終了した場合、閉店となります。
■定休日 なし
■駐車場 20台
■URL http://ikkyunonamida.com