古今東西の“香り”をテーマにした『大分香りの博物館』。館内には世界中から集めた香水コレクションの展示に加え、歴史的にも貴重な品が揃っています。
同館の前身は、1996年に開館した大分市野津原(当時)の『大分香りの森博物館』。2006年に閉館したのち、2007年に別府大学が収蔵品を大分県から貸与され、新しく開設する運びとなりました。開館後は“都市型博物館”としての特性を活かしながら、アロマやウェルビーイングへの関心の高まりも相まって、徐々に集客数が増加。最近は若者世代、インバウンド客も巻き込んだ人気施設へと様変わりしています。
同館の髙橋一成館長と学芸員の石川万実さんに、人気の秘密や取り組みについてお話を伺ってきました。

■“香り”を楽しむ人気の観光スポット
──「大分香りの博物館」は、以前は大分市野津原の平成森林公園内にありましたね。
髙橋 当時は「大分香りの森博物館」という名称で、“森”の文字が付いていました。当館は、その所蔵品3,600点のコレクションを大分県から貸与され、展示しています。2007年に別府大学創立100周年記念事業の一環として開館しました。ありがたいことにこれまで累計50万人の方にお越しいただきました。2025年度の来場者数は約4万5,000人で、年代別では20代のお客さまが33%を占めています。男女比は女性が7割で、男性のお客さまもたくさん来場されています。

──インバウンド客も増えているのでは。
石川 詳細なデータは取っていませんが、体感として確実に増えていますね。別府国際観光港に大型クルーズ船が停泊したときなど、多くの外国人の方が足を運んでくださいます。はるばる港から歩いて来られる方もいらっしゃいますし、鉄輪での地獄観光を終えた後に港まで戻る道すがらに立ち寄る方も多く、さらに団体予約も着実に増えています。皆さん香水づくり体験やハーブガーデン、足湯など、展示以外のコンテンツも楽しまれています。

■ここでしかできない「オリジナル香水づくり」体験
──旅行サイト『じゃらん遊び・体験ランキング』のクラフト・工芸部門でも、上位にランキングされていますね。
石川 ありがたいことに、週末や祝日は香水づくり体験の予約が満席になるほどの盛況ぶりです。国内で香水づくりができる施設そのものが稀少な存在であり、最近の傾向は観光スポットをめぐるだけでなく、「体験」を重視する傾向がありますから、旅のニーズにマッチしていると感じます。当館の香水づくり体験を目的に、別府へ来られるお客さまもいらっしゃるくらいです。

──自分だけのオリジナル香水づくり体験の満足度も高そうですね。
髙橋 来館者アンケートによると、「満足している」と答えた方が95%もいらっしゃいます。一度体験をされた方でも、「今度は違う香りを作りたい」とリピーターになってくださるお客さまもいらっしゃいます。香りは主観的なものですから、人によって感じ方が違うのも面白いです。香水づくり体験に使う原料の香りは17種類もありますので、一度体験した方も別の調香ができると楽しみにされているようです。出張イベントも頻繁に実施していますので、そこでの体験を機に当館へ足を運ぶ方もいらっしゃいます。

「人気上昇中『大分香りの博物館』の運営担当者に訊く #2」へ続く

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大分香りの森博物館
住所 別府市北石垣48-1 ※MAP
tel:0977-27-7272

■営業時間
博物館・カフェともに10:00~18:00(最終受付 17:30)
※香水づくり体験、匂い袋づくりは要事前予約

■入館料
一般 700円 高校大学生 500円 小中学生 300円

■定休日
博物館 毎月第3木曜日、12月31日~1月3日
カフェ  毎月第1・第3月曜日、日曜日

■URL https://oita-kaori.jp