「みらいお宝発掘プロジェクト 第2回みらいお宝発表会 Report_04」より続き
#05 合同会社アイ.ジー.シー(大分市)

新しい事業ドメインを成長させるために
[登壇者]
合同会社アイ.ジー.シー  CEO 宮脇 恵理 氏

[COMPANY PROFILE]
女性ならではの直観力や視点を持ち、才覚を放つ女性起業家を支援を目的に2013年創業。持続可能な事業の企画プロデュース提案や、オンラインコミュニティ「SUITS」の運営、女性の能力発揮を促進するイベントの企画・運営などを展開しています。中でも、2019年から注力しているのが、企業の事務作業や秘書的なサポートをオンラインで行うバックオフィス事業です。「オンラインであればよりフレキシブルに働けますし、ライフステージの変化でキャリア中断を余儀なくされた女性たちに社会復帰の場を提供できます。このように、多様な『個』の能力を可視化し、かつ最大化ができる会社を目指して事業ドメインの整理を行ってきました」と宮脇CEOは話します。
URL https://suits.media/igc44

[顧客提供価値]
同社事業の強みを見える化したところ、宮脇CEOが特に強化していきたいと感じたのは、同社が顧客に向けて「親しみやすい・浸透しやすい・分かりやすいブランディング力・デザイン力」を発揮していること、そして、女性起業家を支える「優秀なバックオフィスチーム」を有していること──の2点でした。このことを再確認した宮脇CEOは、「バックオフィスがしっかりしていればいるほど、フロント側でプロデュースした事業の輝きはより強くなります。新たな事業ドメインでは、切っても切れないこの2点を掛け合わせたブランドを展開していきたい」と考えました。

[アクションプラン]
「ブランドデザイン」という新しい事業ドメインを立ち上げ、顧客のバックオフィス業務とフロントオフィス業務を両面から支援する「your VASE」という新しいサービスを考案し、2つのアクションプランを導き出しました。
①事業を支えるバックオフィスのプロチームをつくる
②事業ドメインの認知を図り、顧客の拡大と事業成長を目指す
バックオフィス事業の周知や人材確保、ブランドデザイン事業の認知向上などについてアドバイザーの意見を求めるとともに、「パッションを持って大分の地域と企業をブランドデザインしていきたい」と決意を新たにしました。

[アドバイザーからの意見]
地域にも、コワーキングスペースの集まりから女性起業家のバックオフィス業務などを受託し、成長していった企業があるので紹介したい。そういった方々の意見やアイデアを通じて、御社の「ブランドデザイン」事業を成長させてほしいと思っている。
しんきん地域創生ネットワーク株式会社 コンサルティング部上席主任研究員 櫻本稔氏)


《「お宝発掘の専門家」からのメッセージ》

マネジメントラボ ブリーズ 代表 及川 朗氏
自社の強みを見える化するということは、自社が「何者か」であるかを理解するということです。経営者の想いがどのような強みにつながり、どのような価値となってお客様に届いているのか──そのストーリーを知ることで、今後どのような方向に、どのようなやり方で進めばいいかが見えてきます。また、自分たちだけでなく、サポートしてくれる方々にも知っていただくことで、成功の確度はぐんと高まります。本日発表いただいたアクションプランはどれもが素晴らしく、明るい未来が待っていると確信しました。ぜひ、それぞれが発掘したお宝を磨き、活用につなげていただきたいと思います。

profile

みらいお宝発掘プロジェクト
公益財団法人日本財団「わがまち基金」を活用して、大分みらい信用金庫が展開する地域の中小企業などをサポートするプロジェクト。専門家が事業者の顕在的・潜在的な強みを見える化・言語化し、新たなビジネス構想の掘り起こしをサポートする事業です。さらに、構想を実現するためのビジネスプラン策定事業化まで、一貫した支援 (金融支援、補助金申請支援、専門家派遣支援など)を行います。