
※「人気上昇中! 『大分香りの博物館』の運営担当者に訊く #1」からの続き
■独創的な切り口の企画展で注目を集める
──独自の企画展に積極的ですね。
石川 当館では、毎年企画展を実施しています。これまで、収蔵品をさまざまなテーマで紹介するほか、フレーバーを紹介する企画や人気アニメとのコラボレーションも実施しました。2025年の企画展示『Kawaii Perfume Collection2025~かわいい香水瓶のヒミツ~』も好評で、当館の収蔵品から“かわいい”香水瓶をセレクトした展示が話題を呼びました。
──意外性のある企画には驚きです。
石川 「香り」というコンテンツは、さまざまなものとのコラボが可能なんです。このほかフレグランス・アドバイザーによるトークイベント、ナイトミュージアム、ざぼん&ゆず足湯イベントなどのイベントを実施しています。また、県外の百貨店でのフレグランスの催事へも積極的に参加しています。
──これだけの企画やイベントの企画・運営にはご苦労も多いでしょう。
髙橋 自主企画の実現に関しては、学芸員や職員などスタッフの皆さんには感謝しています。外部のイベント業者などに依頼することなく、全員が持ち寄ったアイデアを練り上げ、実現に至ったものばかりです。何かにつけて「香り」と結びつけられないか、常日頃の暮らしの中にヒントはないか、時代のトレンドはどうなっているか、持ち前のアンテナを張り巡らせ、収蔵品と照らし合わせながら考えています。
■感謝の気持ちで迎える開館20周年に

──企画展を考える際に大切にしていることはありますか。
髙橋 大分・別府の観光に寄与できるかどうかという点は、いつも考えています。「香りを展示する」ということは、カタチあるものの展示とは一線を画しているため、様々な工夫が必要です。実際に嗅いでもらうことが難しいものもありますし、香りが長く持たないこともあります。それゆえに当館でしか体験できないお楽しみがたくさんあります。たとえば希少な天然香料、とくに動物性天然香料のムスク、シベット、アンバーグリス、カストリウムなどはここでしか体験できない香りです。特別な香り体験を求めて、大分・別府を訪れていただける施設にしていきたいですね。
──現在開催中の企画と、今後の計画をお聞かせください。
石川 2026年9月23日(水)まで『香りで逢える展〜フレグランスが描くアニメーションの世界〜』を開催中です。当館とキャラクターフレグランス専門ブランド・primaniacs(プリマニアックス)社とのコラボ企画で、アニメやゲーム作品のキャラクターをモチーフにしたフレグランスを通じ、独自の世界が体感できます。『エヴァンゲリオン』『ガンダム』『ONE PIECE』『薬屋のひとりごと』などの7作品の人気キャラクターが、どういう香りで解釈されているか、お楽しみいただけます。ぜひご来館ください。
髙橋 2027年は開館20周年を迎えますので、記念イベントを考案中です。現在は約3,600点あるコレクションのうちの約900点を展示中で、まだまだたくさんの収蔵品があります。様々な香りの体験を交えながら、たくさんの方々に楽しんでいただきたいと考えています。

